事業承継のQ&A
事業承継とは何ですか?
現役の経営者から後継者へと人・モノ・金のバトンを繋ぐことです。
引き継ぐ人(後継者)によって、親族内承継・従業員承継・第三者承継(M&A)と呼ばれることがあります。
事業承継に十分に対処できない場合の危険は?
事業承継の対策をせずにいることで、以下のような危険があります。
・親族内のトラブル
・経営権争い
・会社の乗っ取り
・経営の危機
・取引先の喪失
・会社の機能が止まってしまう
多くの方が関わるため、個人の相続の比にはならない影響が出る可能性があります。
特に、以下に世間の間違った自社株の常識がありますのでご紹介させていただきます。
自社株を子供に平等に分散させる
事業承継は一子相伝をするべきです。
多くの事業承継の経営権争いはこのケースから起きています。
「うちの子供たちは仲が良いから大丈夫」と思っていても、現役経営者である父親が亡くなった時に勃発します。
娘婿に何も対策せずに自社株を渡して事業承継をする
優秀な娘婿に自社株を渡して事業承継をした後に、万が一離婚してしまった場合は会社は第三者(元娘婿)のものとなってしまいます。
3組に1組が離婚するといわれていますので、きちんと対策をした上で実施すべきです。
株価を下げて、その時に後継者に自社株を渡す
一時期だけ株価を下げて、その時に後継者に自社株を渡す方法があります。
しかし、これはとても危険な方法です。
渡す際には税金が安くはなりますが、自社株の評価は現役経営者が亡くなった時の評価で決まります。
つまり、右肩上がりの業績である場合には実質の株価評価がもっと高いものとなります。
その結果、他の相続人から遺留分侵害額請求権を受け、争いに発展することがあります。
私は今50歳で社長をしておりますが、承継はいつから考えればよいでしょうか?
50歳というとまだ経営者としてこれから脂が乗ってくる年齢ではありますが、事業承継について考えるのは、「早すぎる」ことはありません。
今からでも構想を練り、事前に対策されることをお薦めいたします。